みんなはドラえもんの秘密道具「タイムマシーン」が存在し、一度だけ使えるなら過去に行きたい?未来へ行きたい?
私は過去に行ってある人に真意を聞きたい!
今回は確認したくてももうできない人生で一番後悔した恋愛体験をお話しするよ
あれは私が中学2年生の春だっだ
伝統のイベント
新しいクラスになり新しいクラスメイトになり数日間がたったある日、ホームルームで先生が「5月には〇〇合宿をします」といった
私が通っていた中学校では、2年生の初めに学年全員で合宿を行う伝統があり、地元の山と海がある施設に1泊2日で合宿に行く
合宿と言ってもイメージは遠足の1泊2日バージョンみたいなものでみんなで楽しくイベントを行う感じで、集団行動の大切さや学年の親密性を高めるっていうのが目的かな?
ただ伝統ということで上の学年の生徒も卒業したOB達もみんな行っている行事。いつからか分からないけど変な噂もあった。
学校の7不思議じゃないけど、『この合宿を行うと誰かが怪我をする』という話があって私も1つ上の先輩に言われた
先輩達も合宿中一人の生徒が骨折をして病院に運ばれたらしい。原因は効かなかったけど、その上の代の学年にも怪我人がいたと聞かされた
でもまぁそんなオカルト的な話は信じない主義の私は真に受けてなかったけど
クラスの中でも班を分けて班ごとに競うイベントをするらしい
班のメンバーは自由ではなく出席番号順に座っている席で分けられ、1班男女半々になる形になった
班を決めてから当日までの数日間は同じチームメンバーということで、親密感が増しみんな仲良くなった
私はその中の一人に好意を持ちだんだん好きになっていった
当日は確か土曜日で本来なら学校は休みのはずだけど合宿は関係ないらしい。平日だと授業が遅れるからだろうか?
そんなことを思いながらも送迎のバスに乗り合宿の施設がある施設へ向かった
バスではみんな好き勝手に話したりおやつを食べたりしてたけど、朝が弱い私は寝てた
施設につき先生たちの話・注意事項を聞き各部屋に荷物を置いたら体操服に着替え再び集合
最初のイベントは昼飯作り。用意されている食材を使い各班ごとにカレーを作る
個々は女子たちにメインを任して男子は雑用に回った
昼ごはんは普通のカレーなのにこんなイベントの時に食べるカレーはなぜかおいしく感じるよね
食べ終わって食器を片づけたら敷地周辺を探索&フリー時間
ここで事件は起こった
みんな班とかは関係なく各々で仲良いメンバーで遊んでいた時に事件は起こった
海で遊んでいた一人の男子が貝殻で足を切り怪我をしたのだ
傷は結構深く血が止まらないので一人の先生が病院に連れていった。例の学校7不思議の噂を知っている生徒はざわざわしている
この噂の対象者は一人とは決まっていないからだ。複数人怪我をした代も過去にある
でも私ははしゃぎ過ぎての不注意だと思っていたのでそこまで意識はしなかった
夕方になり先生が返ってきた。怪我をした生徒は何針は縫ったのでそのまま家に送ったみたいだ
まだざわざわしている生徒もいたけど次のイベントが始まった
自転車で施設の隣の山を登るもので結構きつかったが頂上で見る夕日は格別さらに班のメンバーと行動していたので気になる子と一緒に見たのが
青春だーーサイコーーー!!
ってなった
施設に帰って風呂に入り晩飯を作って食べたら今度は夜のプチ運動会的なイベントが体育館みたいな建物で始まった
私は「手押し車でどれだけ長く歩けるか」という種目に参加して他の出場者の1.5倍以上の距離を歩いたのだが1位にはなれなかった。どうやら「距離」ではなく手押し車になっていた「時間」だったようです
殺意が芽生えました。普通どれだけ長い距離を歩けるかでしょ!!
おかげでものすごい腕が筋肉痛になりました
でも気になるこが見ていてくれて「すごいね!絶対1位だったよ!」っていってくれたからチャラにしてあげよう。むしろカッコイイとこ魅せれたからプラスだね!
誰だよこの種目考えたの!サイコーーー!!
ってなった とりあえず気になる子が関われば何でもサイコー状態になる
1日目はこれにて終了。
2日目の朝
プチ事件
なにか騒がしい
同じ部屋のメンバーの笑い声で目が覚めた私は部屋を見渡す
すると2人のメンバーが1人のメンバーを見て笑っている。(部屋のメンバーは自分を含め4人)
笑われているメンバーはまだ寝ている
どうしたか聞くとこっち来いと呼んできた。寝ぼけながらも笑っているメンバーの所に行くと一瞬が覚め笑い転げた
短パンを履いて寝ていたんだけど、その短パンの裾から「おはよう」ってこっちに頭を出している息子の姿があった
本体は気持ちよく寝てるけど息子は早起きなんだね☆
とまぁ下ネタのプチ事件だったけど、その日のメインイベントはスタンプラリーだった
スタンプラリー学年1位
普段やる機会は少ないと思うけど、ルールは簡単で、お題や問題を解きながら決められた場所に設置しているスタンプを集めるプラススタートからゴールまで〇分ぴったりを目指すゲームでした。今回はみんなが同時に進まないよう時間ごとに順番に班で進むルールでした。中には30分昼休憩をしろというお題もあったので早くゴールするだけでは優勝は取れないるーるでした
前日の運動会で筋肉痛だったので、動くのが辛かったけど同じ班の気になる子が手を引っ張ってくれて
筋肉痛 サイコーーー!!
ってなりながら幸せな時間を過ごしていました。
途中迷子になったけどそれが良かった!ほぼピッタリな設定時間にゴールして優勝できた。仲良くなった班のメンバーで優勝!気になる子と優勝!!
もう合宿サイコーーー!!
気になるって言ってるけど、「もう好きな子」になったよね
楽しい時間もあっという間に過ぎバスで帰っている途中近々告白しようと決意し合宿に幕を閉じた
悪夢の始まり
翌日は月曜日なので普通に学校
あっという間の合宿だったけど、みんなの仲が合宿前より良くなっている雰囲気だった
そんな印象を持ちながら教室に行き周りを見渡しても好きな子はまだ来ていないみたいだった
始業のチャイムが鳴っても教室にはいない。どうやら今日は休みらしい。合宿で疲れたのかな?残念な気持ちで1日を過ごした
しかし合宿が終わって3日経った朝のホームルームで先生が真剣な顔をしていった
「〇〇さんが、入院しました」
好きな子が入院!?何があった?なんで入院?すぐ治るのか?
色んな疑問が頭を駆け巡っている時、好きな子の友達の女の子が先生に質問した
「〇〇ちゃんどうしたんですが?なんで入院してるんですが?」
聞きたいことを質問してくれた
「合宿で疲れたのかなぁ?原因はまだ検査中で詳しく分からないんだけど、吐いたりして体調が悪いみたいなんだ」
なんともはがゆい回答だったけど、先生にこれ以上聞いても分からないと思い諦めた
急展開で状況が進む
合宿が終わってから1か月が経ち気温も厚くなってきた
好きな子は一向に良くならず入院したままだ。その間何度も先生に状況を聞いたけど詳しい情報を得ることはできず不安な気持ちを抱えたまま毎日を過ごしていた
さらに2週間くらいたったある日の朝、いつも通り学校に登校して自転車置き場に自転車を停めていたら、1年の時同じクラスだった友達が急いだ感じで私の所へ走ってきた
そして「〇〇さんが死んだ」と言ってきた
最初は意味が分からず反応できなかったけど、数秒間その言葉を頭で繰り返し言葉の意味を理解できたと同時に怒りが込み上げてきた
その友達は私が〇〇さんに好意を持っていることを知っている。死んだと信じれない私は「脅かしている」にしか思考が働かず、その友達の胸ぐらを掴んで「嘘つくな!!ついていい嘘と悪い嘘が分からんのか!?」ってガチでキレた
でも友達の顔はまじめだったし、その友達と好きな子は幼馴染で家も近い
信じたくはないけど、信じたくはないけど・・・私の心は絶望に落ちた
教室について自分の席に座り周りを見回した
クラスメイトはいつも通りで悲しそうにしている人はいない
やっぱりアイツの趣味の悪い嘘なのか?そう思いながらも気持ちは晴れず誰とも話したくない気分だったので机にうつ伏せに顔を隠し時間が過ぎるのを待った
チャイムが鳴りホームルームの時間先生が教室に入ってきたのだろう生徒たちがイソイソと自分の席に着く音がする
と同時に生徒数人がザワザワし始めた。気になって頭を上げて先生を見ると泣いている
確信した。朝友達が言っていてことは本当だったということを
先生は涙を拭きながら言葉を少しずつ発していた
「昨日の・・・深夜に・・・〇〇さんの・・・状態が級に悪化して・・・・・・早朝に亡くなりました」
生徒たちは固まり、好きな人の女友達たちは悲鳴か叫び声か分からない大きな声を出して泣いた
頭が真っ白になりその日の授業や出来事は全く記憶がない
後日その子の葬儀にクラス全員授業を一つ潰して出席しお別れをした
確かめようがない真実
結局何の病気で、何が原因だったか知らないまま別れを告げるかたちになってしまった
お葬式の翌日、先生に尋ねた「〇〇さんは結局何の病気だったんですか?」
先生は暗い顔で答えた「検査しても分からなかった・・・原因不明で何の病気か分からなかった」
今の時代でここまでハッキリしない病気・症状ってある?私は先生が何か隠しているんじゃないかと疑問を持った
それから魂が抜けたような気の入らない日を過ごしていたときだった
別のクラスで帰宅中いつも溜まり場になっている友達の家にいたときに突然友達が話始めた
「亡くなった〇〇さんに相談受けていて言ようか迷ったんだけど、〇〇さん好きな人がいてな、それがお前だったんだよ。相談受けてるときは口止めされてたんだけど、〇〇さんは絶対に気持ちは伝えたいって言ってて、告白するタイミングを一緒に計画してたんだけど、合宿で告白したらお互い意識して楽しめなくなったらいけないからって合宿終わってからにしようって話になってたんだよ」
私は嬉しさがまったく起きなかった。悲しさが一気に込み上げてきてうずくまった
ちゃんと自分の気持ちを伝えられなかった悔しさ、入院中長い期間があったのにお見舞の一つも行けなかった行動のなさ、もっと話したり笑ったり一緒に過ごす時間は作れたのに
また、友人が話し出した「〇〇さんの病名なんだけど・・・」
私はすぐに友達の顔を見た。おそらく目はちばしっていただろう
「なに!?なんの病気かしってるの?」
「うん。〇〇さんの家が近い女の子の友達から教えてもらったんだけど『白血病』だったんだって」
今まで普通に生活していたのに急に白血病?
当時調べたら白血病は急に発症するものではなく、徐々に症状が進行するみたいである程度進行すると一気に進行速度が増すらしい
また本人も症状に気づかず気づいたころにはもうヤバい状態ってケースもよくあるとかいてあった
白血病の可能性も十分ある説明だったし、発症してしんどい状態を友達に知られたくない一心で担任の先生に口止めしていたのなら、先生が詳しい情報を教えてくれなかったのも辻褄が合う気がした。
でも今更好きな子の家に行き親族の方に本当の病名を聞くのは失礼だし、先生も約束を守って教えてくれないと思うから確認はできない
病気の話の前にした私を好きという話も友達が元気づけようと作った嘘の話かもしれないし本人はもうこの世にはいないから確認できない
本当に向こうも好きでいてくれて両想いだったのか今もたまに思う時がある
社会人になった今は行けなくなってしまったが、中学・高校のときはその子の命日が近づくと地元の友達と墓参りを行き手を合わせていた
以上が私の人生で一番後悔した恋愛話です
最後に
今あなたには好きな人はいますか?
大切に思ってる人はいますか?
人生は何が起こるか分かりません
明日突然大事な人がいなくなる可能性だって十分あります
ちゃんと自分の気持ちは相手に伝えて私みたいに後悔しない生き方をしてください