最近、気温が一気に上がり過ごしやすい日々が続いていますね。
私は仕事が夕方に終わるので帰宅後、娘とお散歩にいくことが増えました。
仕事の疲れなんて娘の笑顔で吹っ飛びます!!
家の近所をぶらぶらするだけなんですが、今年も発見しました!!
つくし!!
今日はつくしを見て思った疑問と、つくしについて調べたビックリポンの内容をお話しします。
つくし
春になると出てくるつくし。
小さいころは今よりもっとたくさん生えてて、それを摘み取っておばあちゃんに料理してもらった記憶があります。
春の山菜って感じの味でとっても好きでした。(山菜ではないですが)
今は数が減り、見つけても摘み取って食べることはしません。
なぜかというと、「田舎なもんで野良犬やら野良猫やらがオシッコをかけているかもしれないから」という衛生面を気にしてしまっている。(本当はバク食いしたい!!)
つくしの疑問
どうにか食べれないか考えた結果「自分で栽培すれば、衛生的にも安全を確保できるのではないか?」という答えが導き出されました。
次に「つくしって春しか見ないけど、他の季節はどうなっているんだ?」と疑問を持ち、私なりに仮説を何パターンか考えました。
本当は1年中存在する
「つくし」と認識しているのは春に出てくるつくしで、他の季節では形や色を変えてはえているのではないか?と考えました。
植物の中には活動季節だけ花を咲かせたり、鮮やかな色になるものが多く存在します。つくしもその類じゃないかなと思いました。
根っこは生きている
土の上に出るのは春だけで、その他の季節は土の中の根っこだけの存在になりじっと春を待っているんじゃないかと考えました。
今まで「つくしの種」というものを見たことが無いので、根っこが何度もつくしを生やす(つまり毎年同じ根っこのつくし)のではないのかなと思いました。
土に秘密
毎年同じエリアでつくしを発見するので、そのエリアの土の成分がつくしを生やす条件を満たしているんじゃないかと考えました。
土にも色々種類があるし、土の中の微生物とかにも関係して春に活発になる微生物の働きでつくしが誕生するのかなと思いました。
共通点
各エリアのつくしを写メっていたらある共通点を見つけました。
この記事のアイキャッチ画像(一番上の写真)を見てもらえると確認できますが、緑の細い枝っぽい植物も所々に移っています。
どのエリアで撮った写真もこの植物が写っていました。
「雑草なんだからどこでも生えているじゃん」って思いますよね?私も最初はそう思いました。でも葉っぱではなく枝みたいな形状で「なんか不自然な植物」だとも感じました。
つくしの正体
みなさん落ち着いて聞いてくださいね。
さっき見てもらった雑草・・・つくしです!!
えぇぇぇぇぇえぇえーーーーーーー!!
そうでしょう そうでしょう。めっちゃビックリポンでしょう。
この雑草と思っていた植物は「スギナ」といいます。
▼スギナ▼
シダ植物の一種で花はありません。
なので花粉や種で増えることが出来ないんですね。
じゃあどうやって増えていくのか?
勘の鋭い方はもう分かりましたよね。
スギナは胞子(ホウシ)で増える植物です。でも直接シダ(緑の細い枝の様な部分)から出すわけではなく、胞子をつくる特別な茎(胞子茎)を生やして増えます。
そう!それが「つくし」です!!
つくしはスギナの茎のことで、「つくし」という単体の植物ではなかったのです。
スギナにくっついて出てくることから「付く子」(つくこ→子の読み方を変えて→つくし)となった説が有力らしいですね。
胞子で増えるってことは風で広範囲に飛んで行けるということです。
私の場合、じゃあなんで毎年同じような場所でしかみないか?という疑問も出ましたが答えはすぐ出ました。
それは地形の問題で、私が見たつくしエリアは田んぼの周りでした。
田んぼは何個も並んでいてその間の土手部分で発見しました。
つくしの胞子は風で飛び着いたところで雨などの水を吸収しスギナへと成長します。
しかしその場所が田んぼの中だと、1年の内何回か耕されるので、根付くことが出来ません。
結果「田んぼ内では生存できず、毎年田んぼの端の土手でしか見ない」ということですね。
スギナの生態
上記で少し触れましたが、つくしの正体がスギナだったことが分かりました。
ここでもう一度、私の疑問をおさらいしましょう。
「つくしって春しか見ないけど、他の季節はどうなっているんだ?
私の考えた仮説は
・本当は1年中存在する
・根っこは生きている
・土に秘密
でしたね。
スギナの1年
ではつくしの正体であるスギナの1年を調べた結果を紹介します。
春
3月がつくしを成長させて活発な胞子活動(奉仕活動じゃないよ)をする時期です。
あたたかくなりスギナ自体も成長を始める時期です。
つくしは成長速度が速く1日で1センチ以上伸びます!
つくしを見つけたら近くのスギナと一緒に掘り出してみてください。
地中の茎と繋がっていて同じ植物ということが確認できると思います。
4月に入り気温がどんどん暖かくなるとつくしの本体であるスギナがどんどん繁ってきます。
胞子活動が終わりを迎える時期です。
夏
更に気温が上がった夏になると半端ない量にスギナが青々と繁ります。
生命力が強く緑の部分を刈っても根から新しいくでてきます。
秋
勢いのある繁りがとまります。
専門家の調査によると9月には、すでに次の春に出てくるつくしが地中に待機しているそうです。
いっちゃいつくしの赤ちゃんはなかなか見れないので掘ってみてみるのも貴重な体験になりますね!
冬
青々と繁ったスギナは枯れるみたいです。
しかし根っこは生きていて春に向けてつくしは、冬中も土の中で成長していきます。
ミリ単位の大きさですが、土を掘ったらつくしの形をちゃんと確認できます。
スギナの1年はこのような感じです。
私の仮説はあながち間違っていませんでした!
つまりつくしを栽培して食べようと思えば、スギナを根ごととってきて栽培すれば可能という答えですね。
水やりや肥料などの「つくしの育て方」はまだ調べてないのでなんとも言えませんが、雑草で生命力も強いのでさほど難しくはなさそうです。
胞子の特徴と成長詳細
スギナの胞子茎であるつくしには、胞子が生成されます。
皆さんもつくしを見たことある方は分かると思いますが、つくしの頭部分に緑色の粉が付いています。
それが胞子になります。
この胞子を顕微鏡で観察すると4本の手の様な糸が一つ一つから生えています。
これを弾糸といいます。
風に乗り遠くへ運ばれやすくするためだそうです。
上記でも言いましたがこの胞子がたどり着いたとこで水分を得て発芽します。
この発芽したものを前葉体といいます。
スギナの前葉体にはメスとオスがあり、メスの前葉体には卵子が、オスの前葉体には精子ができます。
この精子は水の中(雨の水など)で泳ぐことができ、卵子まで泳いでいきます。そして受精卵になり成長したのがスギナになります。
生態系の元祖かも?
地球が誕生した時はほとんどが海?湖?水たまり?・・・とりあえず陸が少ない環境でした。
生物は水中に存在し水上にはいませんでした。
初めて陸に上がったの生態系は、「植物」といわれています。
上記で記載したように、シダ植物は精子が泳いで卵子まで行き受精できるということは初めて陸に上がった植物の中でもシダ植物は特化していたんじゃないかと思います。
地球を造っていったのはシダ植物!!っていっても、意外と大げさじゃない様な気がします。
まとめ
いつも通りの日常の中で、つくしを見つけここまで壮大な話になるとは思いませんでした。笑
でも30歳になっても身近で新しいことを発見・学習できるって貴重ですよね。
子供と過ごす時間のおかげで、自分ももう一度 子供時代(第2回目)を過ごせそうです。
今回知った情報は帰ったら妻に教えてあげよう!
つくしも栽培してみよーっと♪