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2児のパパで今年30歳の冒険者(サラリーマン)が日々の生活を通して勇者(自由を手に入れた者)を目指すサクセスブログです。

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【図解】滝装置の作り方を解説!水中に滝を設置しよう

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アクアリウムに魅了され、20年近く熱帯魚と生活する日常を過ごしています。

 

最近は熱帯魚の住む世界をデザインするアクアリウムレイアウトに興味が強くなり、先日レイアウトの模様替えをしました。

 

今回のテーマは「滝のあるレイアウトです」

 

水中に滝を設置・稼働させ動きのあるレイアウトにチャレンジしました。

 

この記事では

「滝装置の作り方」

について解説していきます。

 

 

 

 

滝レイアウト水槽の完成図

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60センチ水槽で滝レイアウトにチャレンジしました。

 

リアルな風景にしたかったので、今回は石を多めに使用し、迫力のあるレイアウトを採用しました。

 

水草も取り入れたかったので、滝の反対面は「草原」をイメージして『 ヘアーグラス』を植えました。

 

立ち上げて間もないのでヘアーグラス間に隙間がありますが育ち整えると芝生の様になる予定です。

 

滝装置の仕組みを解説

水中の滝は「極小粒の砂」を流すことで、滝の水をイメージしたレイアウトになります。

 

もちろん滝はエンドレスで流れ続けることで、リアル感を最大限に出せるので、滝の水である砂は「循環」させないといけません。

 

難しそう・上級者向け、と思うかもしれませんが、仕組みは単純でとてもシンプルなので誰でもチャレンジできます。

 

滝レイアウトには大きく分けて2種類の仕組みが存在します。

まずは、滝装置の種類・仕組みを知り自分の取り入れたい方を採用してください。

 

エアーポンプ式 滝装置

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アクアリウムで使用するエアーレーションを使った方法です。

 

パイプの中の下部にエアーレーションを設置し、エアーレーションから出る空気(気泡)に乗せて砂を上部の排出口に運ぶエレベーター式になります。

 

エアーポンプ式の特徴

・エアーレーションで砂を上げるシンプル設計なので、作成しやすい

・縦型の装置になるので、スマートで設置場所に困らない

・エアー出力で運べる砂の量が変わるので、弱いと砂が少量しか運べず滝に迫力が出ない

・水槽外部にエアーレーション本体を設置しないといけない

などがあります。

 

水中ポンプ式 滝装置

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アクアリウムを行う際には必ず設置する水中ポンプ(水槽内の水を循環させる装置)を利用した方法です。

 

水中ポンプを利用する場合は、吸水モーター側と排水側が一体になっていないタイプを使います。

 

吸水モーターの前に滝装置を設置してしまうと、砂がモーターにつまり故障の原因になりますので気を付けてください。

 

滝装置は排水口を延長した最後に設置します。

 

水中ポンプの水流の力を利用して砂を運ぶ仕組みとなっています。

 

水中ポンプ式の特徴

・水流を利用するので勢いがあり、多くの砂を一気に流せる

・応用すれば一つの水中ポンプから枝分かれで砂の排出口数を増やせる

・エアーレーション式より装置が大きくなるため設置場所をとる

・装置を作るのに少し手間がかかる

などです。

 

私は滝に勢いがほしかったので、後者の「水中ポンプ式」を採用しました。

 

なので、この記事では「水中ポンプ式 滝装置」の作成方法を紹介します。

 

滝装置に必要なもの

実際に私が使ったアイテムをまとめました。

 

使用アイテム

・タッパー(家にあったもの)

・ホース 1m(ホームセンター)

・PPシート(百均)

・ろ過ウール(白)

・極小粒の砂(白)

・L字パイプ×2

・ストレートパイプ

・バスボンド(防カビ剤不使用)

・石(岩)

・ホットカッター(はんだごて)

・絶縁テープ

以上のアイテムでなくても、代用品は色々あるので、臨機応変に使い分けて作成することも可能です。

 

滝装置の作り方

滝装置の完成図はこんな感じです。

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私の今回のコンセプトは「低費用」「簡単作成」です。

時間もなかったため簡単にできる設計にしています。

 

では、順を追って滝装置の作り方を解説していきます。

 

作業1 :配置場所を決める

まずは滝を水槽のどこに設置したいかを決めます。

 

左右の奥・中央、最終の完成図を決めてから滝装置を作り始めますので、大まかな位置を決めてください。

 

作業2:タッパーにホースを通す穴開け

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タッパーにホースを通すため穴をあけます。

タッパーは家に余っていたものを使いました。

 

選ぶ基準としては、「やわらかい素材のタッパー」がいいです。

穴あけ作業をするため硬い素材だと割れてしまう恐れがあるのと、穴をあけるのに時間がかかる場合があります。

 

百均などで売っているもので大丈夫です。

 

穴をあける位置はタッパーの下側の角ギリギリが良いです。

 

ホットカッター(はんだごて)を使用し溶かしながら穴をあけてください。

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この穴は、ホースを通した後バスボンドで塞ぐので、多少大きかったり、がたがたになっても問題ありません。

 

また、この時にホース側の側面にも数個穴をあけておいてください。

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水が入ったときにタッパー内の空気を出すための穴です。

 

作業3:タッパーの蓋に穴をあける

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次にタッパーの蓋に穴をあけます。

 

この穴は滝の砂が流れてきて、穴に落ちまた循環コースに戻るためです。

 

ホットカッター(はんだこて)で大体均等に穴をあけていきます。

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蓋を付ける理由は

・タッパーの上にも石を乗せれるようにするため

・生物が滝装置に巻き込まれないため

・砂の逆流を無くすため

などがあります。

 

作業4:砂の入り口を作る

タッパー内に貯まった砂はホースに入り、水流に乗り排水口へと運ばれます。

 

なのでタッパーにホースを通し、タッパーのセンターの位置に砂の入り口の穴をあけます。

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ホースなので、普通のカッターで穴をあけれます。

 

作業5:逆流防止弁を作る

砂が水中ポンプ内を逆流しないように・入り口付近でたまらないように、逆流防止弁をとりつけます。

 

逆流防止弁の作成方法は、同じホースを使い縦に半分に切ったものを加工します。

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以下の手順で加工してください。

▼サイズはこれくらい▼

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▼ 両サイドを斜めにカット▼

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▼M字にカット▼

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▼ホースとの接し面に切れ目を入れる▼

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以上で逆流防止弁は完成です。

 

逆流防止弁をホースに取り付ける際はホース側も少し切れ目を入れると設置しやすいですよ。

 

バスボンドを使い外れないように固定してください。

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作業6:逆流防止弁を完全設置

まず片方のホースを穴からこのように出します。

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絶縁テープを使いホースと逆流防止弁をグルグル巻きにします。

その後ホースを再び穴に通しなおします。

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作業7:PPシートでタッパー内に斜面をつける

今回の作業で一番難しい作業かもしれません。頑張ってください。

 

まずPPシートをある程度のサイズ(タッパーより一回り大きく)にカットしてください。

 

タッパーの蓋は外した状態で、PPシートをタッパーにかぶせ、タッパーの外枠からホースに向かって斜面になるように片手で押さえます。

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押さえている状態でPPシートの裏面からターパーの枠に沿ってマジックでラインを引きます。

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ハサミでマジックのラインにそってカットします。

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あとは先ほど同様PPシートを押さえながらターパーの内側にピッタリ斜面が設置できるように微調整しながら形を整えていきます。

 

きれいに斜面として設置できるまで整形できたら、はんだごてを使いタッパーとPPシートの境目をなぞって溶接していきます。

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上手く溶接できていれば手を放しても、タッパーとPPシートがくっついた状態になります。

 

斜面を作ることで、滝の砂がホース(水中ポンプ)に流れていきやすくなるので、重要ポイントです。

 

作業8:余計な隙間を埋める

もうほぼ仕上げです。

 

タッパー内のPPシートとホースの隙間・タッパーとホースの隙間にバスボンドを塗りたくってください。

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ホースの穴周辺もギリギリまでバスボンドを使いまんべんなく隙間を埋めます。

 

この時にタッパーのサイドのホース通り道も忘れずにバスボンドで隙間を塞いでください。

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作業9:排出口にL字パイプを取り付ける

滝の頭である排水口には塩ビパイプのL字×2・ストレート×1を使っています。

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滝装置からでたホースの外径とL字パイプの内径を合わせジャストに組み合うようにします。

 

L字→ストレート→L字と組み立てているので、最終排出方向は下向きとなります。

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水中ポンプ式だと勢いが強いため正面に排出されると滝のように「流れ落ちる」という表現ができないため、下向きに排出し砂の勢いを殺しているという理論です。

 

排出口が見えてしまうと雰囲気が一気に悪くなるのでなるべく石や水草、流木などで隠したいですね。

 

 作業10:実際に滝装置を設置する

 滝装置が完成したら実際に水槽に設置しましょう。

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まず。滝装置を一番に置きます。

 

その後石を周りや上に積み重ねていき、滝装置が見えないようにします。

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石組みのコツは

大きい石が下小さい石が上」という風に組み立てると遠近感がでてリアル感がまします。

 

また、滝装置で流す砂は循環している間に石の隙間にコースアウトし時間が経つにつれ減っていきます。

 

それを防ぐために石を組み立てているときに隙間を見つけたら「ろ過ウール(綿)」を詰めておくと後々楽になります。

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 ※百均で購入

 

作業11:水槽に水を入れ稼働する

設置・組み立てが完了したらいよいよ滝装置を稼働しましょう。

 

水槽に水を入れ水中ポンプの電源をいれます。

 

最初はホース内やタッパー内の空気が勢いよくブクブクでます。

 

ある程度空気が抜け、水が問題なく循環し始めたら、石の上からでけっこうなので極小粒の砂をタッパーに投入します。

 

大体500g~1kgの砂で十分滝を流せます。

 

水流の方向、排出口の角度などを調整しながら最終確認してください。

 

滝装置を稼働させ日数が経って砂の量が減っていたら、どこかに砂が漏れる隙間はないか?水流がズレていないかなどを確かめ、追加で砂を追加投入してください。

 

 

以上で完成です。

 

滝装置のまとめ

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少し難易度が高い滝レイアウトにチャレンジしました。

 

実際に制作し滝レイアウトを稼働させてわかった注意点は、

注意点

・石の隙間をきちんと埋めておかないと、すぐ砂が無くなる

・石の隙間に生体が入り出てこれなくなる場合がある

・石巻貝(小)が滝装置に入り込みたまに詰まらせる

などのトラブルに会いました。

 

何度か手直しをした手間はあったものの、滝のあるレイアウトはとても魅了されます。

 

お客さんが訪問してきたときは必ず、「すごい!どうなってるの!?」と驚く姿がみれて大満足しています。

 

作成するのは少しよいしょがいるかもしれませんが、滝レイアウトは苦労してでも取り入れる価値のあるデザインだと思います。

 

これからアクアリウムを楽しむ方、レイアウトを変更したい方は是非チャレンジしてみてください。

 

■■■追伸■■■

滝装置の蓋は現在外して稼働しています。

理由は砂の流れが悪くなるからです。

 

日々、微調整して臨機応変にメンテナンスしていきたいと思います。

 

今回使用したアイテムまとめ