投資をはじめた人、または投資に興味を持った人は聞いた事がある言葉「自社株」
自分が働いている会社の株のことをいいます。
上場している会社なら「自社株会」などという制度があったりして、一般で購入するよりお得に株を保有することができます。
今回のテーマは
・自社株の購入できる人
・自社株のメリット
・自社株のデメリット
などを(私の経験を元に)紹介したいと思います。
自社株を購入できる人は?
自社株を購入できる人というと、自分が務めている会社が上場しているかどうかという視点を持っている方は少なくないと思います。
しかし、これは少し間違っていて、自分が務めている会社が上場していなくても自社株を購入できるケースもあります。
それは「上場会社の子会社」という場合。
大手企業は生産性をあげるためいくつか子会社を持っています。
そういった場合、自分の会社が上場していなくても大手企業の傘下ということで、その大手企業の株を自社株制度で購入できる会社もあります。
私も大手企業の100%子会社に勤務しており、大手企業の株を自社株として購入できる権利を持っています。
なので「大手企業は自社株が買えてお得らしい!」と知り自社株を目的に転職を考えている方は、採用が厳しい大手を選ばなくても、その傘下の会社に転職することで自社株を保有することは可能ということです。
自社株のメリット
では自社株にはどんな魅力があるのでしょう?
1つ目は自社株の最大の魅力といえる「割安で買える」ということです。
一般でも買える株ですが、わざわざ自社株会という制度があるのは、自社の社員には多少の利益を与えたいという特別な意味があります。
各企業で内容は異なると思いますが、私が務めている会社の自社株メリットは「購入金額の12%を会社が負担する」というものでした。
例えば5000円分の株を購入すると600円を会社が負担してくれるという感じ。
実際には5000円分購入して自己負担4400円ではなく、5000円分購入すると5600円購入したというように12%分の金額が上乗せされた状態でした。
2つ目のメリットは
自社株は好きな時に購入するのではなく、給料から天引きされて購入するというタイミングでした。
なので、株の買い時が分からない投資初心者でも考える必要はなく、また貯金が苦手な人は強制的に天引きが採用されるので確実に資産を増やすことができます。
もちろん配当金などもちゃんと入ってきます。
自社株のデメリット
一方で自社株のデメリットも感じたので紹介します。
【デメリット①】
「インサイダー取引防止規制」が1番厄介でした。
もちろん投資をするにあたり違法であるインサイダー取引はしてはいけないのですが、自社株といのは自分の会社の株。
つまり内部情報が漏れやすい環境の株なので売買にはとても厳しいです。
買うのは毎月給料日なのは変わらないのですが、売る時には申請が必要となります。
株を売りたい場合は売却申請書を提出し、許可を貰わないと売ることが出来ません。
私はこのルールが1番ネックで、申請を出す→許可が出る→売却という流れになるということは、「売りたいタイミングがズレる」ということです。
今の時代、株の売買はスマホでリアルタイムで行えるというのに、売りたい!と思ったタイミングですぐ売れないということは利益を逃す、または損が大きくなることに直結します。
【デメリット②】
「給料の手取り額が減る」
天引きというシステムなので、自ずと株を購入した金額分は手取りが減ります。
株を買っているので実質は損はしていないのですが、給料明細を見た時に少し残念な気持ちになります(私だけかもしれません)
まとめ
今回は私の体験を元に自社株について紹介しました。
上記で挙げているデメリットですが、中長期保有を目的に購入するなら、ひとつもデメリットはないですね。
業績が低下しないことを祈りながらたんたんと購入するだけです。
自社株は数パーセントを会社が負担してくれるのでかなりお得な制度と言えるでしょう。
視点を変えると給料がアップしたようなもの。
また自社株は大手企業だけの制度ではなく、傘下の企業でも購入できる場合があります。
現在、転職を考えている方は自社株制度にも注目して企業選びをしてみてはいかがでしょうか?
また、転職は転職活動アドバイスや、ノウハウなどの情報提供のサービスを受けられる「マイナビエージェント」を活用するとスムーズに行えますよ。
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