このお話は、大切で大好きな家族のために頑張ってお仕事をしている一家の大黒柱のお父さんのお話です。
お父さんは「家族を守る強い存在」でなくてはならないというイメージを持っていて家族には弱い所を見せない様にしていました。
でも本当は仕事が辛く、心の中ではいつも「しんどい」「辞めたい」時には「死んだら楽になるかな」と考える日々が続いていました。
ある日、お父さんは妻に仕事が上手くいかず辛いということをポロッとこぼしてしまいました。
妻も普段仕事の話は家ではしない夫のこれまでと違った雰囲気にただ事じゃないと気付き、夫が今以上落ちていかないように無理に元気に接しました。
明るい人生にするために転職したのに
弱虫父さんは就活時代にしたい仕事が見つからず「とりあえず」で適当に就職しました。
当時は結婚もしてなかったし、今の妻とも出会っていませんでした。
現在、結婚し最愛の妻と子供に恵まれ、真剣に将来の事を考えた時に、将来に不安を持ちました。
弱虫父さんは臆病だったけど、転職して「家族との時間」と「家族を養うお金」を増やすことを決意しました。
転職先の条件は上記の2つをクリアしたもので、弱虫父さんは転職という大きな恐怖に勝ったと思っていました。
しかし、実際はそうではなかった。
夜勤がある時は1日で家族と過ごせる時間は2時間。
貰えるお金は増えたけど、その分残業や責任の重さのストレスが増えてしまいました。
そしてある日、その疲れから仕事でのミスが増えてしまいました。
追い込まれていく日常
仕事でのミスが増えてしまった弱虫父さんは職場の上司に目を付けられてしまいました。
そして勤務中「監視」される立場になりました。
弱虫父さんは責任感が強く、「会社のために役に立ちたい」という気持ちで働いていましたが、それがプレッシャーとなり上手く自分のスキルを出せなくなっていました。
そんなストレスが原因で弱虫父さんは1週間で5kg体重が減り、夜もなかなか寝付けない日々が続きました。
日々体のどこかが悪くなっていく自分に弱虫父さんの精神は削られていきます。
弱虫父さんは「絶望」の闇にどんどん沈んでいきます。
弱虫父さんが欲しい言葉
弱虫父さんは責任感が強く、家族には弱い所を見せない様にしていました。
でも1人で抱えきれないプレッシャー、ストレスから妻にだけ弱音を吐きました。
妻は「今だけ踏ん張れば乗り切れるよ」「いつも頑張ってるの分かってるからそんなに頑張り過ぎないで」と元気に励ましてくれハグしてくれます。
弱虫父さんは目頭が熱くなるのを抑え「あと少しだけ頑張る」と思いつつ、でもプレッシャーやストレスからは逃れられませんでした。
弱虫父さんが言って欲しい言葉はただひとつ
「本当にしんどかったら仕事を辞めてもいいよ」
もちろん妻も夫の弱っていく姿を見て無理はしてほしくないと思っていると思います。
でも家族が食べていくには、現状1馬力の環境から職を失うことはできない。
だから簡単に「仕事辞めていい」なんて言葉は言えないことはわかっています。
でも弱虫父さんはずっと強く妻からの「仕事がしんどかったら辞めていいよ」という言葉を待っていました。
弱虫父さんももちろん簡単に仕事を辞めるつもりはありません。
でも妻の「辞めていいよ」という言葉は何よりの精神的御守りになることは確かです。
責任感が強い弱虫父さんは御守りの言葉が欲しかった。
仕事が辛い・しんどい・死にたい
弱虫父さんは職場に入ると力が入らなくなりました。
「死んだ魚の目をしている」
「ゾンビみたい」
こんな言葉がピッタリなんだろうなと自分で思うくらい、やる気もでず、活力が皆無です。
一生懸命働いてはいますが、結果はついてこず会社からの評価も特に上がりません。
元々仕事内容も興味はなく年間休日数と給料面だけで選んだ会社。
楽しいことなんてひとつもない常態です。
同期のメンバーは「しんどい」「めんどくさい」「早く帰りたい」の言葉しか発しないことからそれらも弱虫父さんのストレスとなり、少しずつ距離を置くようになり、今は休み時間も1人で過ごしています。
1人でいる時は決まって仕事への不安が頭をグルグル回っています。
「辛い」「しんどい」「辞めたい」
言葉には出しませんが、常に思っていました。
会社の仕事中も、通勤退勤の車の運転中も、ベッドで寝ようとしている時も。
1人の時はずっと「不安」な常態
それが嫌で趣味や楽しいことを考え始めても、気づいたらいつの間にか仕事の不安なことを考えています。
「もうこんな日常嫌だ!いっそ死んでしまった方が楽なんじゃないか?」
不謹慎だけど、こう思う回数も増えていきました。
でも弱虫父さんはまだ生きることを選んでいます。
その1本の命綱は、やっぱり「家族」が握っていました。
「妻と老後も過ごしたい」
「子供の成長をこの目で見続けたい」
この理由しかないけど、この理由が太い命綱になっていることは確かでした。
弱虫父さんの未来
弱虫父さんの決断は間違っていたのかな?
転職って成功してるのかな?
弱虫父さんは分からなくなっています。
だって年間休日数が増えても、夜勤の時は一日の家族との時間は減っているし、年収が上がったとしても、精神を崩壊したなら意味がないと思う。
大変な思いをして転職して、今を乗り越えれば仕事は余裕になるのかな?
本当にこの会社で良いのかな?
弱虫父さんの未来にはまだまだ光は見えてきません。
あとがき
弱虫父さんは誰のことかって?
それはご想像におまかせします。
現在、仕事で悩んでいる方は、共感できる部分もあったのではないでしょうか?
仕事が辛い・辞めたい、はたまた死にたいまで追い込まれてしまっている方は結構多いと思います。
もし弱虫父さんの様に家族を持っている方なら、簡単には逃げ出すことが出来ませんよね。
このお話は、こんな悩みを解決するようなことはひとつも書いていません。
ただ、同じような悩みを抱えている人が他にもいるよ!ということを伝えるための記事です。
きっとここまで悩んでいるあなたは責任感が強い人なんだと思います。
好きでもない仕事を一生懸命して、心身を削ってしまっているんですね。
弱虫父さんも欲しがっていた家族からの「仕事辞めてもいいよ」という言葉の御守り
この言葉がどれだけ精神安定剤になるか。
もし身内で仕事に苦しんでいる方がいるならかけてあげて欲しい言葉です。
ただ本人の性格を理解した上でですが(汗)
結局のところ、解決策は「柔軟に行動」なんでしょうね。
・今の会社に執着し過ぎない
・深く考え過ぎない
・会社という組織以外の収入源をつくる
日々耐えるのは限界があります。
弱虫父さんもそうですが、しんどくても何かしら行動を起こして変えていかないと、人生は暗いままなんですよね。
今回はまとまりがないですが、たまには変わった記事を書いてみようと執筆させてもらいました。